April 17, 2004

黒人であるだけで就職難

ニューヨークタイムズで見つけた記事を紹介したい。(2004年3月20日付けの記事)

ホノルル出身の新米社会学者が驚くべき発見をしたという記事だ。


彼女、ディヴァ・ペイジャー(32歳)はウィスコンシン大学卒業後、元囚人の就職難について調べている途中、驚くべき事実を発見した。
「前科のある白人であっても、前科のない黒人よりも高い確率で就職出来る」

彼女の研究は8月に米国社会学協会の年間ベストディサーテーション賞を受賞した。
このスタディーで明らかになった元囚人の就職難についてブッシュはそれに対応するためのサポートプログラムについてステイトオブユニオンで告知した。

アメリカでは約50万人以上の囚人が今年出所する。
ペイジャーは今回の報道によって、現在の囚人らの再就職システムの問題が浮き彫りになり、現政権が認識し始めている事に対し喜びを感じている。

彼女がこの研究に携わる決心をするきっかけになったのは、ウィスコンシンでドクター単位のための勉学の傍ら、ホームレスのためのシェルターでボランティア活動をしていた経験からだ。
そこで出会った前科のある男達は頻繁に職探しがどれほど困難で複雑であるかを語っていた。
「それが私への最初のヒントだった、彼らの前になんて大きな不変の壁が立ちはだかっているのかって気付く事への。」

ちょうどその頃、ある人権運動関係の機関は下の調査報告をした。
「アメリカの7つの州での調査の結果、4人に1人のアフリカンアメリカン男性は重罪判決によって永遠に選挙権を剥奪されている」
そこで、同僚の反対意見に遭いながらもペイジャーの調査が始まった。

ペイジャーは全く同じ履歴書を持った二組の若い、清潔な、よい物言いの大学生をミルウォーキー地域の新卒者を希望する350社に面接に送る。たった一つの違いは一人はコケイン所持で18ヶ月拘留されていたと告げるという事。
1チームは白人、もう一組のチームは黒人で実験した。

その後、電話によって統計が取られた。
黒人の実験者の結果、コールバック率(折り返し連絡がくる確率)は下のようであった。
5%−黒人の前歴あり
14%−黒人の前歴なし
17%−白人の前歴あり
34%−白人の前歴なし


「人種による何らかの影響は予想していたけれど、この様な結果は予想してませんでした。」ページャーは言う。
「まったく驚きました。」

シカゴ大学のノーベル賞受賞者ジェームス・ヘックマンは、
彼女の発見は重要だが、驚きには及ばないと述べた。また、全体的な前歴のある者に対する就職の影響について「非常に完全な調査結果」を生み出したが、人種に関するものは賛成しない、と。
「白人と黒人のチームは実験的なデザインではなく、その上サンプルが小さすぎる。」

ぺイジャーは現在、より大きなスケールでの同様研究をプリンストン大学のブルース・ウエスタンと進めている。
彼女はこの秋、プリンストン大学の社会学部のスタッフの一員となる。


sistah at 11:19│Comments(1)clip!ニュース・記事 

この記事へのコメント

1. Posted by huhu   April 23, 2004 09:26
”彼女の発見は重要だが、驚きには及ばないと述べた。”に賛成ですね。
彼女の調査は結果がこうなることを期待して行われたもの
期待に添わない結果が出そうになったらまたやり方を変えて
調査し直したりするのでしょう。くだらない。

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シスタ
アメリカ在住約15年のしすたといいます。
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